「豚肉を柔らかくする方法」
実際にこの方法は存在します。
この方法を知れば、特売の豚肉でもやり方次第で驚くほど柔らかく仕上げられます。
食べてみるとハッキリ違いがわかるくらいの効果が出てきますので、絶対に知っておきましょう♪
豚肉を美味しくさせる下ごしらえの方法を知っておけば、料理の幅も広がりますのでオススメですよ。
ということで今回は、いくつかある方法の中でも前日の準備で間に合うものから、焼く直前からでも出来る超短時間の方法まで幅広くご紹介いたします。
少ない時間でもサクッと準備して本番に備えましょう。
BBQは前日に豚肉を柔らかくする方法で準備!短時間で簡単なやり方
乳酸菌を利用する方法

昔から乳製品に肉を漬け込むと柔らかくなると言われています。
実際にこの手法を取り入れている料理の中に、皆さんおなじみのインド料理である「タンドリーチキン」があります。
タンドリーはタンドールが変化したもので、もともとはナンを焼く「タンドール窯」で作られたことから名づけられました。
この料理の特徴は、何といっても鶏肉を漬け込んでいるスパイシーなヨーグルトベースのつけダレにあります。
刺激的な辛さをマイルドに抑え込み、そこから生まれるコクと旨味はこの料理の目玉だといってもいいでしょう。
そして、この鶏肉が驚くほど柔らかいのもヨーグルトのおかげなのです。
なぜ乳酸菌がお肉を柔らかく出来るのか
乳酸菌が働くといっても、実のところ大事なのは乳酸菌自体ではなく、その乳酸菌が産出する「タンパク質分解酵素」なのです。
私たちは硬い歯でお肉を引きちぎって噛み砕きますが、菌類にはそのような硬質で強力な運動器は存在しません。
では、どのように栄養分を得るのかというと、体からタンパク質分解酵素を分泌し、タンパク質を溶かしてから摂取するのです。
お肉の硬さは、そのタンパク質同士の強力な結合に起因します。
この結合を酵素によって壊してしまうことで、お互いを締め付ける力が無くなって柔らかくなるのです。
さらに、乳酸菌自体も食材に付着し、その細菌バランスの大部分を占めることによって食中毒菌の増殖も防いでくれます。
pHの差を利用する方法
他にも、酵素以外に酸を利用して柔らかくする方法があります。
知っての通り、食べ物を飲み込んだ後は胃の中で消化されますが、このとき胃から分泌される胃酸によってお肉のタンパク質は変質して分解されていきます。
このたんぱく質の性質を利用して、お肉を柔らかくすることも出来ます。
生化学分野の書籍を見ると、消化活動を行っている最中の胃の中は強い酸に傾いており、中でも「食品の内部のpHが4以下になるまで攪拌される」と書かれています。
そして、日ごろ使用している調味料の「穀物酢」は平均してpH3です。
つまり、酢に漬け込むと胃酸よりもより強い酸に晒されるため、同じようにお肉が柔らかくなるのです。
例えば、スライスした玉ねぎと共に酢漬けにして一晩おいたり、レモン汁にお好きなハーブと共に漬け込んだりしても柔らかくなります。
そして、この方法だと、お肉が柔らかくなるだけではなく、良い香りも一緒に付けることが出来ます。
用途に合わせて香りを選び、和風、洋風、中華風と特徴を付けるのもお勧めですよ。
市販の「お肉を柔らかくする粉」利用する方法
市販されている「お肉をや柔らかくする粉」。
あの粉末の正体は、水分を抜いた人工のタンパク質分解酵素です。
食品や乳酸菌が持つ酵素よりも格段に多い量が入っているため、お値段はほかの方法よりもかかりますが、その分効率的に分解が進んでいきます。
なので、時間がなかったり、どうしても失敗したくない場合はこの方法を用いるといいでしょう。
また、他の食材を利用しないため、余分な味や匂いを付けずに済みますよ。
物理的な手段を利用する方法
ここまでの方法は、最低でも3時間から4時間は漬け込みを行わなければなりません。
しかし、明日の準備を忘れてしまったり、あとから買い足したお肉も同じように柔らかくしたいという場合は最終手段として「物理的な方法」を使います。
調理器具を扱うお店で売っている道具の中に、「肉叩き」という物があります。
これは文字通りお肉を叩いて外部から力を加えることで引き延ばし、中の繊維の結合を強制的に分離させることで柔らかくします。
ちなみに、肉叩きがない場合は包丁の峰などを使って満遍なく叩きましょう。
こうすることでどの手段よりも早く、かつ確実に柔らかくすることが出来ますよ。
もちろん漬け込んだ後のお肉に使えば、浸透しなかった内部まで分離させることが出来るので、併せての使用も効果的です。
ただ、この場合表面が既に柔らかくなっているため、叩きすぎには注意しましょう。
まとめ
これらのように、お肉を柔らかくするにはいくつかの方法があります。
時間や出来上がりのイメージに合わせて最適なものを選びましょう。
また、それぞれの長所と短所をしっかり理解しておくことは、お肉を柔らかくするだけに留まりません。
漬け込む食材の味や香りを生かしたつけダレを作って、当日の食材のレパートリーを増やすことも出来ますからね。
手間がかかりますが、下準備こそたっぷり時間をかけて用意しましょう。
最高に美味しいものを食べるためには、それなりに時間と工夫が必要なんですからね♪
▼こちらの記事も併せて読まれています▼
>>汗の臭い・体臭対策は食べ物で防ぐこと?男女とも体質改善できるのか?
>>自分へのご褒美スイーツは贅沢な高級品がオススメ!女性に大人気なものを紹介